味甘ちゃん82は大規模栽培農家に向いている
味甘ちゃん82は種の袋の記載にもあるように
先端不稔が少なく、実揃いも良く実に栽培しやすいトウモロコシです。
ですが、その味が軽い。
味甘ちゃん86と比較して風味・甘味ともに弱い。
私は来年の早出しに味甘ちゃん82は植えません。
その代わりに味甘ちゃん86を植えます。
これは直売所に出す以上高品質がマストであるためです。
他方、その栽培のし易さから鑑みるに大規模栽培農家にとって大変魅力的だと思います。
味甘ちゃん82は早出しに向いている
先の直売所のトウモロコシP/Lにあるとおり売上高が約\120,000でしたが
これは当初の予想をだいぶ上回っています。
当初の売上高予想は\40,000でしたので、有利差異が約\80,000出ております。
これをより正確な数字で分析すると
売上高差異\63,000(有利)売上数量差異\13,000(有利)となっております。
つまり、単価を高く設定できたことに主な原因がありました。
そして単価を高く設定できた理由は早だしの成功と1果実を重く作れたからです。
早出しの成功のカギは穴底植えですが
今年は霜が降りなかったため通常の露地栽培でも問題なく栽培できた模様です。
私としては霜が降りれば1人勝だったのにと思います。
ただ、実際に霜が降りればさくらんぼに被害が出て
損失の方が莫大になるのでトータルで考えると霜がなくて良かったかなといったところかな。
また、1果実の重さの中央値は500gです。
味甘ちゃん82の標準重量が400g強であることを考えると栽培成功と言っていいのではないでしょうか。
もちろんアミノ酸ドブ漬けと追肥5回以上はマストです。
虫害が極めて少なかった
トウモロコシはアワノメイガの虫害を受けます。
私も去年はじめてトウモロコシを20本だけ植えたところ
その8割をアワノメイガに食べられて売り物になりませんでした。
そこで今期、農薬の変更と早出しを行ったことで
アワノメイガの被害は1/200本となり虫害率0.5%でした。
また、当初1株1本採りを想定していましたが
1株完全2本採りが成立し、少数ですが3本採りも実現しています。
それゆえ、有利な売上数量差異がカウントされた訳です。
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